グルーを使った封筒で旅行中でもお洒落にコミュニケーション

私と彼は細かい手作業が好きで、雑貨屋さん巡りや料理、手作りのリースなど、何かと自分立ちで作ってその作業を楽しんでいました。その趣味の一つで作ったのが、オリジナルの便せんと封筒のセットでした。雑誌を切り抜いたり、紙が作れるキットを購入して色のキレイな広告や折り紙などからオリジナルの便せん、封筒セットを作っていました。あくまでも趣味の範囲だったので、その便せんと封筒を使う機会はそれまでありませんでしたが、私が英語や海外の文化に興味を持つようになって、海外旅行を決意した時に彼と私の間に、私がその便せんと封筒を持って各国から日本に送り返すという課題を作りました。

私が初めて訪れたのはオーストラリアで、オーストラリアについたらさっそく日本にいる彼に手紙を書くことにしました。今まで彼に手紙なんて書く機会もなく、ネットも十分に繋がる環境だったので何を書いていいのやらいまいちピンときませんでしたが、とにかく約束したので書いてみようと思いオーストラリアの食べ物や文化、英語で学んだことや生活の難しさなど、生活についてつらつらとオチもなく書いて送りました。せっかく2人で作った封筒と便せんを自分で使うのはなんとなくもったいない気もしましたが、早く届くように思いも込めて送りました。オーストラリアから送るときにオーストラリアで見つけたグルーの刻印を使用して蓋を閉じました。オーストラリアの郵便局の仕事がとてものんびりで、たった手紙1通送っただけなのに1週間以上もかかったので、せっかく2人で作った便せんと封筒が行方不明になってしまったんじゃないかと心配しましたが、手紙は時間をかけて無事彼のうちまでたどり着きました。
オーストラリアで購入したグルーの刻印が彼にとってはヒットだった様子で、手紙が届き次第彼から連絡がありました。「今手紙届いたよ!この封筒のグルーかわいいね!」と。なんとなくこそぐったいような気持にもなりましたが、ひとまず無事に届いたことを嬉しく思いました。それからも私は旅行を続け、引っ越しする度に彼へ手紙を書いてはグルーの刻印を押して送っています。あと3セット残っている便せんを使い切ったら日本に帰るのにちょうどの時期になると思うので、彼に手紙がなくなったら日本に帰るよと告げると、彼が「それならもうこれ以上手紙は一緒に作らない方がいいね。」と冗談を言っていました。せっかく海外に来ているので、たまに封筒に入るサイズのお土産を入れて送っていますが、封筒の数が限られているのでそれ程たくさん送ることもなく、自分が何回彼に宛てた手紙を書いたのか、私たちがどれくらいの間離れて生活していたのかの指標にもなっています。
海外へ行くことに賛成してくれた彼への感謝の気持ちと、便せんと封筒を見ては彼のはしゃぐ姿を思い出して愛おしい気持ちになります。手紙に書くことはオーストラリアで見たことや感じたことがほとんどですが、オーストラリア人のオープンな愛情表現に見習い、たまにはラブレターらしいことも書いて送っています。多分彼は照れてそれにはあまり反応してきませんが喜んでいると思います。
彼は「これ以上一緒に手紙作りはしない」と言っていましたが、彼がどこにいても私のことを信頼できるように、オーストラリアのお土産に便せんと封筒のセットとグルーの刻印をお土産に買って帰ろうと思っています。
私は日本に帰国する前にヨーロッパも周る予定ですが、ヨーロッパからの手紙を最後に日本に帰る予定です。彼に会えることをこの便せんと封筒のセットと一緒にカウントダウンしている毎日です。

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